河川堤防基礎地盤の原位置パイピング
河川堤防が破堤する起因の一つとして河川堤防基礎地盤を通じた漏水があります。
近年では、平成24年7月に矢部川右岸で基礎地盤の漏水に起因すると推定される破堤が発生しました。浸透に関する詳細点検で、
基礎地盤漏水に対して要対策となった区間については、対策の実施が急がれます。 しかし、一方で要対策箇所の延長は長く、
すぐに対応することは困難です。従って、真に対策が急がれる地点から、対策を講じていくことが災害防止に効果的です。
そこで要対策箇所の優先順位付けを行う目的で、土木研究所地質チームと共同で基礎地盤のパイピング抵抗性を原位置試験により評価する方法の開発を行いました。